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【C63 SE パ…
メルセデスAMG C63 S E Performance(F1 Edition)を新車から約1年半所有しています。
走行距離わずか6,000 kmという新しい状態で、思いがけないトラブル「インジェクター不具合」に遭遇しました。
今回は、そのとき感じた違和感、症状、そしてディーラーでの保証修理対応までをオーナーの実体験としてまとめます。
同じ車に乗る方や、これから購入を検討している方の参考になれば幸いです。
アイドリングの揺れから始まった小さな違和感
最初の兆候はごくわずかなアイドリングの揺れでした。
「いつもより静かじゃないな?」程度で、警告灯もなく走行にも問題なし。
しかし数日後、高速合流時の加速で一瞬トルクが抜けるような感覚があり、その直後に**エンジン警告灯(チェックランプ)**が点灯しました。
アプリ Mercedes me にも警告が表示されたため、すぐにディーラーに入庫を依頼しました。
診断結果:燃料噴射系統(インジェクター)の異常
診断機(Xentry)による解析の結果、特定気筒の燃料噴射量異常を検出。
フォルトコードは「ミスファイア検知」「インジェクター応答異常」に関連するものでした。
整備士の説明によると、
「燃料の噴射が安定せず、点火タイミングがズレていました。
高圧ポンプは正常で、1本のインジェクターだけが不良と判断されました。」
まだ走行6,000 km、登録から1年半ほどの車両。
燃料品質や使用環境から見ても劣化とは考えづらく、製造ロット起因の個体不良と推定されました。
修理内容:保証でインジェクター1本を無償交換
作業は新車保証(メルセデス・ケア)内で実施。費用は完全無料でした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作業内容 | インジェクターASSY × 1 交換 |
| 作業時間 | 約半日(当日返却) |
| 保証区分 | 新車3年保証 = メルセデス・ケア適用 |
交換後はアイドリングが劇的に安定し、警告灯も消灯。
その後3,000 kmほど走行しましたが再発はありません。
なぜC63 S Eでインジェクター不具合が起きるのか
C63 S Eに搭載されるM139Lエンジンは、世界最強クラスの2.0 L直4+電動ブースト。
燃料噴射は最大約350 barの高圧直噴方式で、インジェクターの精度が極めて重要です。
考えられる主な要因は次のとおり。
- 高圧噴射によるカーボン堆積
- 燃料品質・保存状態による詰まり
- 製造時のバラつき・初期不良
今回は走行距離や燃料条件からみて③の初期不良が最も有力でした。
ディーラー対応の印象:迅速かつ丁寧
警告灯点灯から入庫までのやり取りは終始スムーズ。
「保証内で無償対応します」「他の気筒も点検しました」など、説明が明確で安心感がありました。
AMG車のような高性能モデルでは、トラブル時のディーラー連携が何より重要。
メルセデス正規ディーラーの対応品質はさすがでした。
同様の症状が出たらどうする?
インジェクター不良は放置すると燃費悪化や触媒損傷につながる恐れがあります。
以下のサインが出たら早めに点検を。
- エンジンチェックランプが点灯
- アイドリング時の微振動
- 加速時に一瞬パワーが抜ける感覚
軽症のうちに入庫すれば、保証期間内なら無償交換の可能性が高いです。
まとめ:早期発見と定期点検で安心を
今回のトラブルは、走行6,000 kmでのインジェクター不良という早期事例でしたが、
保証期間内の迅速対応でトラブルなく解決しました。
ポイントは違和感を放置しないこと。
C63 S Eのような高出力PHEVは、エンジン制御が非常に精密です。
異変を感じたらすぐ診断を受けることが、長く快適に乗るための第一歩です。


